美意識「アート」を鍛える必要性

企業の幹部候補を対象にした「次世代経営者セミナー」のプログラムに、「リベラルアーツ」、古典や哲学を学ぶコンテンツは、かつてから存在していたが、 最近では、「美術館めぐり」、「クラシックコンサート」等の芸術コンテンツが含まれるようになって、珍しくなくなった。

企業経営には、三つのバランスが重要とされている。
①クラフト:事業そのもの、経験、スキル
②サイエンス:分析、計画、PDCA
③アート:直感、感性、ビジョン、創造性

以下のような人材イメージであろう。
①クラフト:現場でたたき上げの職人的気質の人材。既存の事業で力を発揮することができる。
②サイエンス:旧来の経営コンサルタント。マーケティング戦略を立案し、新たな事業の提言ができる。
③アート:直感、感性が豊かで、誰もが考えつかないアイディアを持っている。 周囲から理解されないこともしばしばみられるが、そこに新たな可能性が秘められている。

大手広告代理店、グローバルなコンサルティングファームの役員を歴任し、数々の経営者向け著書の出版や講演で多忙な、山口周氏は、 「世界のエリートはなぜ“美意識”を鍛えるのか?」のなかで、
「サイエンス重視の意思決定では、今日のように複雑で不安定な世界において、ビジネスの舵取りをすることはできない。」
そして、そのことをわかっている経営者こそ、アートを身に着け、未来創造に近づいていることを唱っている。

https://twitter.com/shu_yamaguchi(山口周氏 公式ツイッター)